あの日に帰れるなら…
ブラック企業を辞めて転職するまでの私のお話しをまとめた「転職日記」
今回は私がブラック企業に入社したあの日のお話しをさせていただきます。
当時の私にアドバイスできるのであれば「その会社はブラック企業だ。一秒でも早く辞めろ」
となりますが、今更どうすることもできませんね。
しかし、今回のお話しを読んで今ブラック企業で悩んでいる方の背中を押すことが出来れば幸いです。
あの日に戻れるなら…ブラック企業に入社した日
ブラック企業に入社してしまったあの日のこと。
今でもはっきりと覚えております。
正確に言うと、「入社前に感じた違和感」から覚えております。
あの日の違和感に自分の感性に従えばブラック企業で悩むことは最小限に抑えれたことでしょう。
しかし、違和感に蓋をして自分を殺して働き始めたことでブラック企業で働くプロ社畜の一歩目を歩み始めたのだと思います。
では、私の日記をどうぞご覧ください。
「勤務時間は無制限」がまかり通る世界へようこそ
「8:00から業務開始と聞いていますが、
実際は何時くらいに出社したらよいでしょうか?」
新卒で入社した会社の入社前日であった3月20日。
制服を渡したいので一度会社に来て欲しい
と言われ、出社したその場で人事担当者に質問をしてみました。
早起きが得意では無かった私としては
「5分前くらいには出社を…」
という回答を待っていました。
しかし、返ってきた答えは
「定時は8:00からですが、普通の社員は
6:30くらいには出社していますよ」
意味が分かりませんでした。
定時ハ8:00ダガ出社ハ6:30?
そして続く言葉に更に絶句することに
「出社した時にはタイムカードを押してはダメだよ。タイムカードは8:00ギリギリに押してね」
この会社には残業という概念が無いのでした。
残業という概念が無いため当たり前ですがタイムカードは形骸化
時間になったら押すだけの意味の無い紙だったのです。
「この会社はやばい!!」
足元がぞわぞわする感覚が襲ってきました。
「どうしよう、この会社はブラック企業だ。」
これからの人生で明るい未来にするために選んだはずの会社。
入社前日から暗雲が立ち込めてきました。
しかし、当時の私は会社で働くため地元を離れ一人暮らしを始めていました。
家を出る際に両親からは
「定年まで働くつもりで頑張れ。
多少の嫌なことも我慢するんだ」
と、激励を受けていたこともあり、違和感を感じてはいましたが我慢することを選んでしまいました。
そうです。我慢することを選んでしまったのです。
今でも当時に「我慢する」を選んだことを深く後悔しています。
仕事時間はエンドレス。朝は早いけど、夜はもちろん遅いですよ。
返信が無かったあのメールの本当の意味を理解すべきだった
入社前日に確信した「ブラック企業」
としての弊社。
しかし、思い返せば入社前のあの日、
既に前兆はありました。
気づくタイミングがあったのです。
まだ私が大学生の頃、のちに入社するブラック企業から内定をもらう中で質問のメールをしました。
「残業について記載されていませんが、
どのような扱いをされていますか?」
しかし、このメールにはいつまで経っても
返信は来ませんでした。
その後も入社日や必要書類の連絡は来ますが、「残業」についての質問には結局返信はありませんでした。
当時から数えるとすでに20年近く経っていますが、未だに返信は来ていないですね。
質問に対し「回答が無い」ということが答えだったのだと気づくには当時はまだ若すぎました。
世界は悪意に満ちていると感じ始めたのはこの頃かもしれません。
「沈黙が答え」ハンターハンターみたいじゃないか!!
気づけなかったあの日の自分を後悔する
今でもたまに夢に見ます。
あの日、自分の違和感を信じて行動しなかったことを。
社会経験が少ないため直感を論理的に説明する術を持たず結局は我慢することを選んでしまった過去。
表向きは素晴らしい言葉で彩られた会社。
しかし裏側は「やりがい搾取」なんて言葉では生ぬるい「人生の強奪」と呼ぶべき実態がそこにはありました。
気づくチャンスはいくらでもありました。
しかし、チャンスを捨ててしまったのも自分の判断でした。
今でもあの日の判断を後悔します。
あの日の自分の選択。それが人生を無駄にする15年間の始まりでした。
もしあなたがブラック企業に入社してしまったら
もし、アナタがこのようなブラック企業に入社してしまったらどうしますか?
今回は入社前日までのお話しをさせていただきましたが、これからどんどんとブラック企業は本性を現してきます。
ブラック企業に入社してしまったら選択肢は二つです。
▶戦う
▷逃げる
ブラック企業の中で【戦い】、ホワイト企業にする。
ホワイトとまでは行かなくとも、働きやすい会社になるように努力をする。
そんな働き方も間違ってはいないと思います。
ただし、元プロ社畜としては【逃げる】をおススメしたいと思います。
それぞれ選択の結果を選んだ私のお話しをどうぞ。
【戦う】を選択して15年…
ブラック企業をよくしようと戦っても何も得ませんよ。なぜなら経営者はこの「搾取構造」を望んでいるのだから。
ブラック企業に入社してしまった私。
負けん気の強い性格が仇をなして、「何とかこの会社を良くしよう」と考えてしまいました。
そうです、【戦う】を選択してしまったのです。
そこから15年間、本当に色々とありました。
会社を良くしたいと改善提案を年間100件以上作成したこともあります。
しかし、会社は変わりません。
「俺がルールであり、法律だ」と宣う、経営者
「上司の顔色を見ることが仕事だ」と宣う、上司
そんな経営層を見て、死んだ目で働く社員たち
人が一人辞めるたびに私の業務負担は大きくなっていきました。
最終的には製造、経理、営業…全ての業務をすることになっていきました。
新卒で入社したあの日、【戦う】を選択した結果、手元には何も残らなかったのでした。
【逃げる】は恥では無い。最良の手段です
人生の損切ですね。早めに決断できた人が次の投資チャンスを得ることができる。私は損切に15年かかってしまいましたよ。
もし仮にあなたがブラック企業に入社してしまったら。
おススメは一刻も早くその会社から脱出すること。これだけです。
当時の私はタイムカードの扱い方がおかしいことを違和感という言葉で蓋をしてしまいました。
しかし、これは労働基準法から見ても問題行為です。
一般に毎月の残業時間が45時間を超える場合は要注意。
いくつか指標はありますが、違法行為を黙認している場合があります。
知識は武器です。
何が問題なのか?を理解し、早めの対処ができるよう準備をしましょう。
何度も言いますが、ブラック企業に入社してしまったのであれば
その後の最良の手段は「会社を辞めること」これだけです。
間違えないようにしましょうね。
残業時間についてはこちらの記事に詳しく記載しておりますので参考にしてください。
最後に今回のお話しのおさらいです。
私の入社したブラック企業は入社前日からおかしな言動が目立ちましたが、それらは労働基準法違反の可能性大です。
タイムカードの偽造については【私文書偽造罪】にもかかるのかもしれませんが、会社から強制させられてるので難しいところかもしれませんね。
「違法も法」が口癖の弊社でしたので、差は無いのかもしれませんがね。
ブラック企業から脱出し、一緒に明るい未来を目指しましょう
今回の転職日記、如何でしたでしょうか。
入社する前から香ばしさを感じさせるブラック企業。
しかし、若かりし頃の自分はダメなモノをダメと言えない幼さがありました。
もし、今ブラック企業で働いており悩んでいる方がいらっしゃるのであれば
お伝えしたいことがあります。
その会社にどれだけ貢献してもアナタの未来は良くなりません。
無茶な働き方をして身体を壊す。しかし、会社からは使い捨てのコマのように捨てられる。
そんな未来にしないためにも行動しませんか?
私は40歳で転職しましたが、家のローンも子供の生活費も何とか出来ましたよ。
むしろ、会社の時間が減り、家で過ごす時間が増えたので家庭の中は笑顔が増えました。
明るい未来のためにもブラック企業で悩むアナタが最善の行動をされることを願っております。
では、また☆
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